アウトサイダー

あっという間に、斉藤事務所の地下駐車場に車が滑り込む。


「今日は、宣戦布告」

「えっ?」

「まぁ、俺に任せて」


永沢さんの言葉は、いつも良くわからない。
だけど自信満々に事を進める彼に圧倒されながらついていくしかなかった。


「おぉ、池森さん!」

「ちょっと待て。俺はスルーか」


斉藤さんと永沢さんは、ライバルではあるものの気が合う友人らしい。


奥の会議室に通された私たちは、先に資料を広げ始めた。


「いらっしゃいませ」


すぐに百合さんがコーヒーを運んできてくれて軽く会釈すると、可愛らしい笑みを残して出ていった。



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