アウトサイダー
「いやいや。
篠川と池森さんで、一軒手掛けてもらおう。
俺たちにはない感性がふたりにはある。
もちろん見習い君だから、ガッツリ意見は言わせてもらうよ?
だけど、おおまかなコンセプトはふたりに任せてみたい」
斉藤さんのその言葉に驚きすぎて声も出ない。
「お前も時々いいことを言うな。
それは俺も賛成だ。
ふたりで責任もって担当してもらおう。
だけど、篠川君。
紗知は前の男とは切れて、もう俺の彼女だから。
一応結婚を前提にしているから、プライベートでは手を出さないでね?」
「はっ? 永沢、いつの間に」
「ん? 少し前だな」
突然のそんな発言に、思わず太陽の顔を見てしまう。
すると彼は一瞬目を見開いた後、視線を図面に落とした。