アウトサイダー
「ほほーっ」
そんなため息交じりの斉藤さんの声を、どこか他人事のように聞く。
まさか、太陽の前でこんなことを言うなんて。
「今日は宣戦布告な?」って、こういう事だったの?
それからの記憶は、すっぽり抜け落ちている。
永沢さんに言われて、いくつかの図面を鞄から取り出したような気はする。
だけど、なにを話し合ったのか、なにが決まったのか、さっぱりわからない。
「心、ここに非ずだな」
「えっ?」
「ちょっとショックだな」
「なにが……」
「いや、なんでもない」
永沢さんは神妙な面持ちで事務所に帰ると、私から図面を取り上げて、なにやら手直しし始めた。