アウトサイダー
「太陽はここに置くね」
「あぁ。サンキュ」
ふたりのその会話に胸が締め付けられる。
付き合っているんだ。こんなこと、当然……。
だけど、その事実を受け止めるだけの余裕が全くない。
「あ、百合」
部屋を出ていこうとした百合さんを、太陽が呼び止める。
彼は立ち上がって彼女のそばまで行き、なにかを耳打ちしている。
うんうんと小さくうなずく彼女に、複雑な思いが浮かんでは消え――。
「お待たせしました。それでは始めましょう」
そのあとの彼の言葉はよく入ってこなかった。
ただ、彼の提案に「そうですか」と頷き、訂正する箇所をメモするだけで精一杯で。