アウトサイダー
「中途半端なことをして、紗知を苦しめるのは止めてくれ」
「違うんです。私が勝手に……」
慌てて永沢さんの手を引っ張って止めようとしたけれど、そんなの簡単に振りほどかれてしまって。
「俺は……」
「お前、未来になにを見ている。
紗知は俺の女だ。欲しいなら腕ずくで奪え。
そうでないなら、紗知は俺が幸せにする。
紗知、帰るぞ」
永沢さんは私の腕を強く引いて、その部屋から連れ出した。
「どうした、永沢」
すごい勢いで私を引っ張る永沢さんに、斉藤さんが驚いている。
「なんでもない。それじゃ、また」
永沢さんは颯爽とその場から離れる。