アウトサイダー
「ごめんなさい。全部私のわがままです。キャッ」
突然飛んできた大きな手が、私の頬をとらえる。
床に倒れこむ形になった私は、それでも歯を食いしばって起き上がった。
当然だ。私が悪いのだから。
これくらい、当然……。
そう思っても勝手に涙が溢れ出す。
あの時の――父に手をあげられたあの時の光景がどうしても蘇ってきて。
「どうしてだ。ずっとお前を大切にしてきたつもりだ。
それなのに、どうして……。
金か?
そりゃあ、ご立派な建築士なら俺よりずっと稼ぎもあるだろう。
だけど、そんな女だったのかよ、お前」
「違う……」
彼の鋭い視線に震えてしまう。