アウトサイダー
「ありがとうございます。必ず、お返しします」
「あぁ。バリバリ働いてもらうから、覚悟しといて」
永沢さんは私の肩をポンと叩きながら微笑んだ。
「それじゃあ、ここで。
仕事を抜けていることを千島くんに悟られたらまずい。
あとで部屋に電話する。
必ず名乗ってするから、他は拒否して」
「はい」
部屋に入ると、それは立派なツインルームだった。
「全部永沢さんが手配してくれて」
部屋のテーブルには、立派な和食善が用意されている。
“永沢さまよりご注文いただきました”
そんなメッセージを見て、また涙があふれる。
彼を拒否したというのに、こんなことまでしてもらって――。