アウトサイダー

分かってる。
太陽が辛そうな顔をしてそれを告げた気持ちも、バイトを失うわけにはいかない経済状態も。

だけど……。


こんなに寂しいのは、あの時以来だ。
母が私を残して、飛び出したあの日――。


私は震えた。

一人って、こんなに辛いんだ。
太陽がいてくれたから、生きてこられたんだ……。

そう思ったけれど、隣にいない太陽に私は八つ当たりしたんだ。



それから数日は、太陽がうちのチャイムを鳴らしても出なかった。


「紗知、太陽君と喧嘩でもしたの?」


あんなに仲の良かった私たちが、顔も会わせないことを驚いた母が、「紗知、体調悪いみたいなの」と太陽を帰してくれたけど、私の心はその度にチクンと痛んだ。



< 42 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop