アウトサイダー
「ほんとは……」
永沢さんはハンドルを握りながら、小さなため息をつく。
「ほんとは、俺が紗知を救いたい。
だけど、俺では力不足なんだろうな」
「そんなこと……」
彼がいてくれなければ、私は今頃籠の中の鳥だった。
自由に空を飛ぶことも許されず、一生飼われて死んでいくだけの。
たとえそれが自分の身から出た錆であっても、やはり辛い……。
「いいんだ。仕方がない。
だけど、紗知。
篠川くんがもしもお前の手を取らなかったら、その時は遠慮しない」
彼がその言葉を言い終えたとき、駐車場に車が滑り込んだ。