アウトサイダー
「初めまして。篠川です」
「千島、です」
太陽と挨拶を交わしながら、彬さんの視線は私に鋭く降り注ぐ。
「今日はお話があって」
「紗知。お前、今度は違う男か」
名前を呼ばれてビクッと震える。
「私は彼女と結婚を前提としておつき合いしたいと思っています。
それで、彼女を解放していただきたくて参りました」
あのころとは違う大人の太陽。
彼ならきっと……私を地獄から助けてくれる。
「ふーん。この浮気女をね」
そんな彬さんの言葉に、太陽が拳を握る。
でも……。
「もう、かかわらないでいただけますか」
太陽がはっきりとそういうと、彬さんの顔色が変わる。
怖い。
私を殴ったときと同じ目をしている彬さんが。