アウトサイダー
「止めろ。紗知に暴力は止めてくれ」
「お前にそんなことを言う権利などない。
紗知はそれだけの裏切りをしたんだ。当然の報いだ」
当然……なんだ。
私が殴られるのは、きっと……。
私は少しも動けなくなってしまった。
それを見た彬さんが再び私に向かってきて。
それを止めようと太陽が手を大きく振り上げたとき、私はとっさに叫んでいた。
「ダメ、太陽」
それは私たちが小さい頃に心に決めた誓い。
殴られた傷は消えない。だから誰も殴らないと。
私の言葉に動きを止めた太陽が、目の前で吹っ飛ぶ。
「イヤ、彬さん、お願い」
「お前が悪いんだろ?」
彬さんの言葉に父の姿がフラッシュバックする。