アウトサイダー

「太陽、太陽に会いたい」

「わかったから、紗知」


永沢さんが静止するのも聞かず、ベッドから飛び出そうとする私を見た彼は、「仕方ない」と言って車いすを持ってくる。


「私、歩けます」

「じゃあ、立ってみろ」


そういわれて床に足をついたけれど、自分の足ではないようにガクガク震えて動かすこともままならない。

「言ったじゃないか」とつぶやいた永沢さんは、私を抱き上げて車いすに乗せてくれる。


「まったく困ったお嬢さんだ」

「すみません」

「紗知。お前は心に深い傷を負っている。自分が思っている以上にな」


私を諭すようにそう口にする永沢さんに、私は素直に頷いた。


「篠川くんのところに行って気がすんだら、きちんと静養するって約束してくれ」

「永沢さん……ありがとうございます」


彼の気遣いに深く感謝して頭を下げると、「そういうことだ」と言って私の頭をクシャッと撫でた。


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