アウトサイダー
「痛いか?」
彼のその言葉で、父に殴られたことを思いだした。
痛みを消し去るほどの大きな恐怖が、私を飲み込んでいた。
「水、持ってくるな」
「イヤだ。太陽、ここにいて?」
やっとのことで吐き出した言葉を、太陽は聞き逃すことなく、私の傍に座ってくれた。
「怖かったな。ごめんな、もっと早く気がつけば……」
彼はそう言って唇を噛みしめた。
太陽が助けてくれたんだ。
ずっと拗ねていたこんな私に、手を差し伸べてくれたんだ。