アウトサイダー
全治1週間の打撲。
母に連れて行かれた病院で、そう告げられる。
幸い骨に異常はなくてホッとしたけれど、母は泣いていた。
私よりずっと。
「紗知、ごめんね」
あの時聞いた悲しい言葉を、こうして再び聞いている。
もうあんなこと二度とないと思っていたのに。
一日だけ大事を取って入院した私に、太陽も学校を休んでついていてくれた。
私の反抗的な態度なんて、なんでもなかったように。
そして母は、私を助けてくれた太陽にしきりに頭を下げていた。
それから部屋にこもった私と母。
母は仕事にも行けなくなって、せっかく得た職を手放すことになった。