アウトサイダー
役所の人が何人か来て、私の状況を聞いたり、父の様子を聞こうとしたけれど、私はまるでなにも覚えてはいなかった。
ただ殴られた痛みだけが、残っているだけで。
太陽にも協力を求めていたけれど、彼が来たらすぐに父は出て行ったんだとか。
母は、父を法的に訴えると言った。
だけど、それを止めたのは私。
刑事事件になりそうなのを止めた。
ほんのわずかでもいい。
父と母とそして私との、3人のあの穏やかだったころの生活を覚えていたい。
あの幸せまで、なかったことにしたくはない。
どんな父でも、やっぱり私の父だったから。