アウトサイダー

「彬さん、ありがとう。
私……できればこのまま太陽と一緒に光を育てたいの」

「あぁ」

「でも……彬さんがいなければ、光の命はこの世にはなかった。
だから、会ってあげて欲しい」


それが今の正直な気持ち。
まさかこんなことを自分が思うなんて、少し前まで想像すらしていなかった。


「ありがとう。紗知」


それから私たちは、光の成長の話をして笑いあった。


しばらくすると、太陽が再び迎えに来てくれて。


「千島さん、ありがとうございました」

「いえ、お礼を言うのは僕の方です。彼女が幸せそうでよかった」


太陽は彬さんの言葉に小さく頭を下げる。
それは……太陽が私の夫で、そして光の父親だと認められたということで。


< 574 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop