金色のネコは海を泳ぐ
「そうだけど、えっと……」
何かよくわからないが、呪文が違った気がするのだ。いや、自分だって4年も養成学校で学んだから今まで違う呪文を施していたということはない。いくら出来が悪いと言っても、そんな間違いはしない。
「えっと、その……痛ッ」
どう説明していいか悩んでいると、オロがルーチェの膝に飛び移って再び彼女の腕に引っ掻き傷をつけた。
「あらまぁ……」
ブリジッタはそれを見て困ったように笑い、座り直すと同じように呪文を施してくれた。
やはり、ルーチェの使う呪文とは違う。質……というのだろうか?
「お母さん、もう1回!」
「あのねぇ――」
ブリジッタが言葉を紡ぐより早く、ルーチェの腕には新たな傷ができる。
「ほら!またオロに引っ掻かれたから!」
「一体何なのよ、あなたたちは」
ブリジッタは大きくため息をついたが、結局、2人――1人と1匹――が満足するまで付き合ってくれた。
何かよくわからないが、呪文が違った気がするのだ。いや、自分だって4年も養成学校で学んだから今まで違う呪文を施していたということはない。いくら出来が悪いと言っても、そんな間違いはしない。
「えっと、その……痛ッ」
どう説明していいか悩んでいると、オロがルーチェの膝に飛び移って再び彼女の腕に引っ掻き傷をつけた。
「あらまぁ……」
ブリジッタはそれを見て困ったように笑い、座り直すと同じように呪文を施してくれた。
やはり、ルーチェの使う呪文とは違う。質……というのだろうか?
「お母さん、もう1回!」
「あのねぇ――」
ブリジッタが言葉を紡ぐより早く、ルーチェの腕には新たな傷ができる。
「ほら!またオロに引っ掻かれたから!」
「一体何なのよ、あなたたちは」
ブリジッタは大きくため息をついたが、結局、2人――1人と1匹――が満足するまで付き合ってくれた。