金色のネコは海を泳ぐ
「“まだ”でも、将来なるんだからいいんじゃないの?今は恋人期間だもの。ねぇ、ジュストくん?」
「そ、そういう意味でまだって言ったんじゃないよ!」
この母親は!
ジュストとブリジッタは「ね?」と意気投合している。いつのまにこんなに仲良くなったのだ?
「お父さん、何とか言ってよ!」
「なんとか?」
それまで黙々とグラタンを食べていたグラートが顔を上げて真面目な顔で言うものだから、ルーチェは思いきり睨みつけてやった。
すると、グラートはまた咳払いをして「俺はジュストなら許す」とこれまた真面目に言う。
どうやらいつのまにか家族公認となってしまったらしいジュストとルーチェ。
しかし、よく考えて欲しい。
ジュストはバラルディ家にやってきて、ネコとしては1年になるが、オトコとしては数ヶ月のはず。どうしてこうすんなりと両親に――しかも娘を持つ父親にまで――気に入られているのだろう?
確かに、ジュストは純粋でいい子だ。だが、それはジュストが外の世界を知らないだけであって、ルーチェは彼の本質は“小悪魔”だと思っている。そういう素質がある……“オロ”と過ごしてきたルーチェにはわかる!
更に言えば、世間的には死んだことになっていて身分は元王子。しかもまだ完全に人間に戻れるかどうかもわからない、半ネコ人間なのだ。
……と。
そこで、ルーチェはハタと気づいてジュストを見た。
今日は朝食のときから人間の姿だったはず。昼休み前に部屋に戻ったときはルーチェの机に置いてある薬は減っていなかった。
「そ、そういう意味でまだって言ったんじゃないよ!」
この母親は!
ジュストとブリジッタは「ね?」と意気投合している。いつのまにこんなに仲良くなったのだ?
「お父さん、何とか言ってよ!」
「なんとか?」
それまで黙々とグラタンを食べていたグラートが顔を上げて真面目な顔で言うものだから、ルーチェは思いきり睨みつけてやった。
すると、グラートはまた咳払いをして「俺はジュストなら許す」とこれまた真面目に言う。
どうやらいつのまにか家族公認となってしまったらしいジュストとルーチェ。
しかし、よく考えて欲しい。
ジュストはバラルディ家にやってきて、ネコとしては1年になるが、オトコとしては数ヶ月のはず。どうしてこうすんなりと両親に――しかも娘を持つ父親にまで――気に入られているのだろう?
確かに、ジュストは純粋でいい子だ。だが、それはジュストが外の世界を知らないだけであって、ルーチェは彼の本質は“小悪魔”だと思っている。そういう素質がある……“オロ”と過ごしてきたルーチェにはわかる!
更に言えば、世間的には死んだことになっていて身分は元王子。しかもまだ完全に人間に戻れるかどうかもわからない、半ネコ人間なのだ。
……と。
そこで、ルーチェはハタと気づいてジュストを見た。
今日は朝食のときから人間の姿だったはず。昼休み前に部屋に戻ったときはルーチェの机に置いてある薬は減っていなかった。