金色のネコは海を泳ぐ
晴れの日の海、曇りの日の海、雨の日の海。

朝の海、昼の海、夕方、夜……

海の中の写真もあるし、海岸から撮った海、高台から撮った海、船の上、上空からの写真も――…

「これ、1番好きなの」
「にゃー」

ルーチェは上空から撮影された海の写真を指差した。

「グラデーションが綺麗でしょ?」

ルーチェがよく行く海岸から広がる、海の中が透けて見えるかのような水色。それが、少しずつ、少しずつ……沖へ向かって本当にわずかに色を変えていくのだ。深い、青色へと。

その中には緑色が混ざったような不思議で幻想的な色や太陽の光を浴びて白く光るところもあって。

見たい、と思った。

「明日……海、行こっか?」
「にゃー!」

オロの背中を撫でながら言うと、オロは嬉しそうに鳴いた。

「じゃあ、明日のお昼休みにね?」
「にゃー」

ルーチェはオロの温かい身体を抱いてベッドにもぐった。
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