金色のネコは海を泳ぐ
パコッ――という軽い衝撃に現実へと引き戻された。

「もう!何なのよ!」

ムッとして寝返りをうち、床に座っているオロを睨み付けた。彼は透明な小さなボールを転がしている。先ほどルーチェの頭に当たったのはそれらしい。

「にゃん!」

オロはそれを器用に前足で蹴った。

パコッ

ルーチェの頭に再びヒットするボール。

「ちょっと、オロ。遊ぶなら他でやってよ。それともバカにしてるの?」
「にゃっ、にゃ!にゃん!」

オロは自分のところに戻ってきたボールを前足で少し転がしてから、また蹴った。

ルーチェはイラッとして上半身を起こすとボールをキャッチした。

「オロ!」
「にゃっ、にゃっ」

だが、今度は前足2本で空を掻いて、立ち上がろうとするような動作を見せる。

また……踊っているようにしか見えない。
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