金色のネコは海を泳ぐ
昼食の後、ルーチェは再び研修室で呪文の鍛錬をしていた。

今日は学校が休みなので、試験でできなかったところを復讐しているわけだけれど……

「あぁぁぁぁ!ダメ!できないよ!」

また、机に突っ伏す。

どう考えても布の無駄である。

「にゃ、にゃ」

すると、またいつのまにか研修室に入り込んだオロがルーチェの肩を揺らす。

「もう、オロ。貴方もダメなんだって!」
「にゃぁん!」

バシッ――と、腕を引っ掻かれ、オロはルーチェに引っ掻き傷を残したまま部屋を出て行ってしまった。

「もう……痛いじゃない」

そりゃあ、ちょっと大きな声を出したけれど。

「引っ掻くことないじゃない」

じわり、と視界が滲んだ。

別に泣くほど痛かったわけじゃない。こんな傷すらも自分では治せないのだと思ったら、情けなくなった。
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