金色のネコは海を泳ぐ
「もう!」
ルーチェは音を立ててビーカーを机に置いた。中身はアモーレの花の蜜。甘い香りが揺れた蜜の表面から漂ってくる。
テオの申し出をきちんと断れなかったがために、ルーチェは律儀に惚れ薬の作り方を調べた。アモーレ――愛の花――の蜜が、惚れ薬とやらの鍵らしい。
「で、ジュスト。何で貴方までいるのよ?」
『ルーチェ、僕の薬は?』
ジュストはルーチェの質問には答えるつもりがないらしい。いや、ある意味答えたのだろう。ジュストは惚れ薬よりも自分を人間に戻す薬を作って欲しくてついてきたのだ。
ジュストが喋りだしてから、ルーチェは何度か変化の呪文を破る薬を調合してジュストに飲ませた。だが、効果が表れることはなく、ジュストはネコのまま。
もう1度改良を加える予定だが、それでもダメだったら他の方法を考えないといけないだろう。
「ジュストの薬は、オーメンタールを溶かした液にリトルノの根を漬けてるところなの。3日くらいだから、明日まで待って」
リトルノという薬草は異常状態を元に戻す効果がある。炎症を治す薬などにも使われる薬草なのだが、変化の呪文――普段の姿とは違う、というある種の異常――を解除するのにも効果があるらしい。
オーメンタールの濃度を調整したり量を多くしてみたり……
いろいろと効果を上げる方法を試しているものの、あまりうまく行っていないのはジュストがまだネコの姿なことで証明されている。
ルーチェは音を立ててビーカーを机に置いた。中身はアモーレの花の蜜。甘い香りが揺れた蜜の表面から漂ってくる。
テオの申し出をきちんと断れなかったがために、ルーチェは律儀に惚れ薬の作り方を調べた。アモーレ――愛の花――の蜜が、惚れ薬とやらの鍵らしい。
「で、ジュスト。何で貴方までいるのよ?」
『ルーチェ、僕の薬は?』
ジュストはルーチェの質問には答えるつもりがないらしい。いや、ある意味答えたのだろう。ジュストは惚れ薬よりも自分を人間に戻す薬を作って欲しくてついてきたのだ。
ジュストが喋りだしてから、ルーチェは何度か変化の呪文を破る薬を調合してジュストに飲ませた。だが、効果が表れることはなく、ジュストはネコのまま。
もう1度改良を加える予定だが、それでもダメだったら他の方法を考えないといけないだろう。
「ジュストの薬は、オーメンタールを溶かした液にリトルノの根を漬けてるところなの。3日くらいだから、明日まで待って」
リトルノという薬草は異常状態を元に戻す効果がある。炎症を治す薬などにも使われる薬草なのだが、変化の呪文――普段の姿とは違う、というある種の異常――を解除するのにも効果があるらしい。
オーメンタールの濃度を調整したり量を多くしてみたり……
いろいろと効果を上げる方法を試しているものの、あまりうまく行っていないのはジュストがまだネコの姿なことで証明されている。