キミの風を感じて
こいつ、ひょうひょうとしてるけど本気なのか?
立木さんのことフッたんだったら、今さら興味持つなよな。
「じゃあ、軽くないパターンで行くわ」
宣言するみたいに高梨が言った。
お、おい、それどーゆー意味だ?
思わずまともに顔を見て、バチッと目が合う。
茶色っぽく済んだ目が「ん?」って表情になった。
とはいえ知らない仲だし、どちらともなく視線をそらして、俺は教室に入る。
「おい、今俺プリンスと目があったぞ」
背後でやつが坂田にささやくのが聞こえてきた。
「あいつだろ? 100のプリンスって?」
「ああ、加島な」
「すっげー。なんかいいことあるかも」
「へーん。俺あいつと知り合いだぞ。去年同じ組だったし」
「プ。それ覚えてんのお前だけじゃね? シカトされてるし」
「るせっ」
声が遠ざかっていく。