キミの風を感じて

こいつ、ひょうひょうとしてるけど本気なのか?


立木さんのことフッたんだったら、今さら興味持つなよな。




「じゃあ、軽くないパターンで行くわ」


宣言するみたいに高梨が言った。




お、おい、それどーゆー意味だ?




思わずまともに顔を見て、バチッと目が合う。


茶色っぽく済んだ目が「ん?」って表情になった。


とはいえ知らない仲だし、どちらともなく視線をそらして、俺は教室に入る。




「おい、今俺プリンスと目があったぞ」


背後でやつが坂田にささやくのが聞こえてきた。


「あいつだろ? 100のプリンスって?」


「ああ、加島な」


「すっげー。なんかいいことあるかも」


「へーん。俺あいつと知り合いだぞ。去年同じ組だったし」


「プ。それ覚えてんのお前だけじゃね? シカトされてるし」


「るせっ」




声が遠ざかっていく。


< 132 / 375 >

この作品をシェア

pagetop