キミの風を感じて
ヤバいな……。
窓際の自分の席に着き、カーテンが風に揺れるのを眺めながら、実はかなり動揺していた。
立木さんあーゆーのがタイプなんだ……。
それが過去のことだったにせよ
あの子に好きなやつがいるなんてこと――
考えてみれば当たり前のことだった。
しかも相手はバンドをやってるイケメンだとか、俺とは全然ちがってる……。
以前の俺なら、『そんなもんだ』とあきらめて、甘酸っぱい気持ちにピリオドを打つか、もしくは相変わらず遠くから見ているだけで満足していたのかもしれない。
ヤベ……。
自分の気持ちがもうそーゆー次元じゃなくなってることに、俺は気づいてしまった。
高梨がマジになったら、立木さんはきっと……。
想像しただけで胸がざわついていた。