ダブルスウィッチ
さっきまで、えみりとして生きていこうと決めたばかりなのにと彩子は苦笑する。
そのくらい亮介との結婚生活が体に染み付いてるということか。
朝、見たときよりは暗い分まだましに見えるこじんまりとしたマンションに、彩子は入っていく。
えみりもそれに続いて入ってきた。
勝手知ったるなのは彼女のはずなのに、お客様のようにおとなしく着いてきているえみりがなんだか可笑しく思えて彩子は小さく笑った。
さっきの怒りはだいぶおさまっている。
少しは冷静に話せる状態になれたかもしれないと、彩子は玄関の前で気付かれないように息を吐き出した。
鍵を開けて、ドアを開く。
えみりは神妙な面持ちで彩子に促されるまま部屋の中へと入っていった。
それを見届けてから玄関の鍵をこちら側から閉める。
ワンルームの部屋は二人入るだけでなんだか妙に窮屈に思えた。
「この子たちに……水やりしてくれたんですね?」
えみりはたくさん並ぶ観葉植物たちを眺めながらそう呟く。
「今は私の部屋だし、枯らしちゃうのも可哀想でしょう?」
彩子は当然だとでもいうようにそう言った。
そのくらい亮介との結婚生活が体に染み付いてるということか。
朝、見たときよりは暗い分まだましに見えるこじんまりとしたマンションに、彩子は入っていく。
えみりもそれに続いて入ってきた。
勝手知ったるなのは彼女のはずなのに、お客様のようにおとなしく着いてきているえみりがなんだか可笑しく思えて彩子は小さく笑った。
さっきの怒りはだいぶおさまっている。
少しは冷静に話せる状態になれたかもしれないと、彩子は玄関の前で気付かれないように息を吐き出した。
鍵を開けて、ドアを開く。
えみりは神妙な面持ちで彩子に促されるまま部屋の中へと入っていった。
それを見届けてから玄関の鍵をこちら側から閉める。
ワンルームの部屋は二人入るだけでなんだか妙に窮屈に思えた。
「この子たちに……水やりしてくれたんですね?」
えみりはたくさん並ぶ観葉植物たちを眺めながらそう呟く。
「今は私の部屋だし、枯らしちゃうのも可哀想でしょう?」
彩子は当然だとでもいうようにそう言った。