【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「俺は何度も槙にアピールしただろう?」





好きな人を聞かれた時、槙と答えた。キスをしても良いと答えた。槙とならヤれるとも答えた事もある。





「でもそれは……」



「冗談だと思ったか?」



「!!」



「悪いが俺はこう見えて冗談であんな事は言わない」





すると槙は戸惑ったように言う。





「でも、何で俺なんか…」





―――…本当にどこまで鈍感なんだ。だから、俺はこの機会に全てを話す事にした。どうしようもないのは分かっているが、それでも言っておきたかった。





「初めて会った時。俺はあまりの空腹で倒れていた。覚えているか?」





槙はゆっくりとコクリと頷いてくれる。
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