イケメン女子の学園生活1【完】
ま、オレの話は気になるがあらかた
月牙の奴等と仲良くなったとかそんなんだろ
月牙のあいつらがオレと哲のようなメンバー以外の奴と喋ってるの見たことないし
だから
どーでも良くなった
「…アレ、興味なさそうだね?気にならなかった?」
『では、先輩。教えてください』
探るような目からふと興味深そうに見つめてきた
何だよ
とは言えずま、聞いといた方が良いのか?と相手に合わせる
……
とどのつまり
相模先輩と関わりたくない
だって
性格の悪さが目の奥から滲み出てるしー
ガタンと電車が揺れ動き出すのを確認してオレは荷物を足元におく
少なくしたつもりが…
割とでかいな
なんて考えながらふと相模先輩を見れば面白い玩具を見つけた子供みたいな目を向けてきていた
「噂より、面白い子だね黒崎君って…話はね、テストでは学年一位を取り、容姿も良く運動神経すら完璧なキミへの絶賛された話だよ」
…へ?
月牙じゃねーの?
『……そんな話知りませんでした』
「へー?俺も凄い一年生が入ったな、と思ったんだ」
はて
この人は何が言いたいのか
何かを図るように見てくる視線
その綺麗な碧のビー玉抉りますよー?
冗談ですよー
…気持ちは本当。