イケメン女子の学園生活1【完】
何かあったかな?
とは集合場所に来ない時点で気付いたオレだが
ま、オレが気にした所でなぁ……
と
冷めた自分がいた
冷たい人なのは今に始まった事じゃねーし
「そっかー、黒崎君ってクールなんだね。そこは噂通りだ」
『また噂っスか。オレの噂集めて相模先輩は何が言いたいんスか?』
噂噂いったり話話いったり…
うぜーんだよ!
そうだよ
クールだよ
クールガールズだよオレは!
だから言いてーことあんなら早く言え!
ちょっと不機嫌に相模先輩を見ると驚いた顔があった
「……勘も良いのかな?黒崎君は。俺がただ話してるように聞こえてないみたいだね」
探るような目して見てくるとこバレてないと思ったのか
バカちんだな
『…先輩の目、オレの事探ってますから。で?何スか?』
「へー?探る…ねぇ。強ち違ってないなー凄いね。取り敢えず、第一合格ってとこだね」
『……?』
合格ぅ?
探るような目をやめ、ふと興味なさげに通路に視線を運ぶ相模先輩
「悪いが、話したいことはこれだけ。また会おうね黒崎朔月君」
『…』
何でフルネームだよ…って顔を眺めたらニッコリ笑う相模先輩
いやいやんなの求めてねーから
「と、ごめん。通して」
荷物を持ってオレがいた車両から出ていった…
んー?
わっかんねーなぁ…
隣が空いてスッキリしたがなんかモヤモヤを付けられた