ひとつ、ベッドの中
「え……?」


振り返ったあたしがとらえた瞳は、どこか切なげに映った。


なに……が…



「そんな対象で、見て無くなかったら…?」



引き寄せられるような瞳に、目が逸らせない。




「俺が、詩織を女として見てるって言ったら……?」



凌……ちゃん?



「香澄に言わなかったのは……


言えなかったんじゃない。




詩織との秘密を、誰にも言いたくなかったからだ」





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