ひとつ、ベッドの中
「詩織、ごめんな…」


それ以上なにも言わず、凌ちゃんは鞄を手に教室を出て行った。





ごめん、って、何?


宏太君の前では否定しなかったのに、今更否定するってこと?



もっと何か言ってよ。

続きの言葉を聞かせてよ。



謝らないで、凌ちゃんの心の中をもっと見せてよ――…


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