ひとつ、ベッドの中
―――どうか、お願い……。





「分かった。別れよう、俺達」



「……ごめんなさい」



涙が頬を伝う。


最後まで都合のいい女で、本当にごめんなさい。



「詩織を守れる男になりたかったな」


ううん。

宏太君はあたしに笑顔をいっぱいくれたんだよ。


いっぱい、助けてもらった……



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