ひとつ、ベッドの中
「分からないの……」


あたしだって、出来るなら真相を知りたい。



「噂は本当なのか?」

「ん……、キャバ嬢みたいな人と一緒にいるのは確か。もう、同棲状態」


言ってて泣きそうになった。


「マジかよっ……」


やっぱりそれは衝撃的なのか、宏太君は目を見開く。


その後、重く口を開いた。


「河村がああなったのは、自分のせいじゃないかって、姉貴、悩んでんだ……」

「えっ……」


別れたショックで…そう思う香澄さんの気持ちは分かる。


「だけど俺、それは違うと思う」


宏太君はきっぱり言う。





「詩織……」

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