ひとつ、ベッドの中
家庭のゴタゴタを他人に詮索されるほど嫌なことはない。

それはあたしが1番よく知っている。



でも、凌ちゃんを見てたら……


同じ影を持ってる凌ちゃんを見てたら……



「詩織……?」


表情の変化に、あたしより先に口を開く凌ちゃん。


それに被さるように

「話してほしかったよっ……」


言ってしまった。


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