ひとつ、ベッドの中
「…―もういいよっ!」


きっと、見てしまったんだろう。

あまりにも残虐な光景を。


「ごめんっ……」


それを思い出させようとしているあたしは、なんて酷い人間なんだろう。

胸に飛び込んで、それ以上の言葉を止めた。


「そんなこと思い出させるために来たんじゃないのにっ……」


どうして話してくれなかったの、なんて。


そんな愚問を突きつけたあたしがバカだった。


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