ひとつ、ベッドの中
今日卒業する先輩たちは、凌ちゃんのかつてのクラスメイトたちでもある。


凌ちゃんが2年間をともに過ごした仲間。


凌ちゃんには友達が沢山いた。


今は、当時を懐かしむように卒業生の輪にまみれてる。



あたしはすっかり蚊帳の外。


少し淋しいけれど、凌ちゃんが笑ってるから。


以前のように、笑顔を取り戻した凌ちゃんを見ているあたしが幸せだから、それでいい。






「詩織」



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