ひとつ、ベッドの中
ふと、声を掛けられて。


「凌ちゃん!」


目にした愛しい人の姿に、顔がパァッと明るくなった。


あたしの元に戻って来てくれたんだと、心がはしゃいだけど。


「ん?」


首を傾げる。


その手には、黄色やピンクやオレンジのカラフルな花が詰まった可愛い花束。

< 349 / 423 >

この作品をシェア

pagetop