ひとつ、ベッドの中
「えっ?あ、ああっ……」


どうやら違ったみたい。


あたしへのプレゼントだとか思ってしまった自分が恥ずかし過ぎる。

バツが悪くて、凌ちゃんの顔が見れない。


あちこちに視線を泳がせていると、目に飛び込んできたのは、卒業生が手にしてる花束。

それを見て、一つの答えに辿りついた。




「あ―…。もしかして、香澄さんに……?」


卒業おめでとうの花束を。


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