ひとつ、ベッドの中
「少しだけでいいんです、お時間を頂きたいのですが」


お母さんは完全無視を貫く。


「詩織さんのことで、お話が」


……凌ちゃん。

お母さんは凌ちゃんのことをよく思ってないの。


「私は詩織さんと、結婚を前提にお付き合いさせていただいています」


ちゃんと話せばよかった。

後悔する。

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