ひとつ、ベッドの中
もう、何度こうやって凌ちゃんと唇を重ね合わせてきただろう。


数えきれないほどの夜を超えて。


それでも同じものなんてひとつとしてないキスを受ける度、あたしの体は痺れて快感に溺れていく。


……今日だって…。




凌ちゃんの手が制服のボタンに掛かり、その先の快楽への合図になるけど


「……ダメ…」


自分の中で制御をかけ、その先の行為にストップを掛けた。


だけど

「そんな可愛い顔されて、やめられると思う?」


凌ちゃんは、妖艶な瞳であたしを見下ろした。


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