隣に座っていいですか?
「そして手をつなぎます」
小さな手が
私の手を探して重ねる。
「さくらはしあわせです」
そう言って
ひとり浦島太郎で疲れたのか
コロリと
寝てしまった。
私も
幸せだよ。桜ちゃん。
桜ちゃんの向こうに
彼の顔が見える
彼は静かに笑って
桜ちゃんが寝た事を確認し、そっと桜ちゃんをベッドに戻した。
余裕のできた布団が
やけに寂しい
そう思っていたら
彼が突然
私の布団の中に入り
私を抱きしめる。
「あ……」
「さっきはごめん」
彼は言い
恥ずかしそうに微笑み
私の頬にキスをする。
「う……ううん」
私も悪かったからって、言いたいけど、ドキドキして言えなかった。
彼は何も言わず
私を抱きしめ
私も何も言わず
彼の胸に身体を預ける。
彼の鼓動が聞こえそう
細身なのに
広い胸元と力強い腕
守られてる
そんな気持ちになってしまう。