隣に座っていいですか?
「心の中が混乱する時がある」
彼に上手く
伝わるだろうか

「さっき言ったように、嫉妬したり……」

言葉に詰まると
彼は優しく「うん」って言い
私の髪を撫で
私の言葉の続きを待つ。

「申し訳ない気持ちでいっぱいになる」

「何が?」

「紀之さんが優しくて、桜ちゃんが可愛くて。自分が幸せで、本当なら亡くなった奥さんがこの幸せを感じているはずなのに、私でごめんなさいって、私が横入りしてごめんなさいって……」

胸の奥で封印していた想いが
今 言葉になり

また涙が溢れる。
人間の涙って
どこまで出るのだろう
終りはないのかしら

胸と喉が苦しい
心が苦しい

そう

ずっと思っていた
でも
絶対言ってはいけない一言だから

ずっとずっと止めていた。

それが
とっても苦しかったんだ私。

吐き出して自分で理解する。

「こんな事言ったら、紀之さんに心配かけるから」

さっきより大泣きする私を見て、彼は微笑み涙を指で振り払う。

「嫉妬してるなんて言ったら、嫌われるから」

「嫌わないよ」

「嫌われたくないもん」

「わかった」

「わかってないもん。紀之さんのバカ」

ラストは八つ当たり。

そんな私を受け止めて
気のすむまで
ずっと抱きしめキスをする

どうしてそんなに優しいの?

もう
涙がやっぱり止まらない。

明日は頭痛間違いない。
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