隣に座っていいですか?
「たくさん感じて」
その声も遠く聞こえそう

「僕と結婚したせいで、郁美さんの自由を奪ってないか……って」

「紀之さん……」

「まだダメだよ」
楽しそうに彼は言い
私の身体を溶けさせる。

「亡くなった妻はそんな存在。大切で忘れないけど、僕は郁美さんと桜と一緒に歩きたい」

彼の身体が私の足を割る。

引き締まった
男の身体。

「嫉妬も引け目も感じる必要はない。僕も変な事を思うのは止める。僕は君がいないと世界が終わる」

静かに彼を受け入れる。



「愛してる」



私も

あなたを

心から愛してる。









< 277 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop