隣に座っていいですか?
「クリスマスプレゼント」
彼の照れた顔に見守られながら、ゴールドのリボンに手をかける。

何だろう
桜ちゃんみたいにドキドキする。

広げると

そこには

あぁ
憧れのホームベーカリー

「うそっ!」

欲しかったんだ。
焼きたてのパンが食べれる
ホームベーカリー。

感動してしまう。

「それこそ安いですよ。高いのは買えなかった」

「でもパンが焼けるよ」

嬉しい
サンタさんが私にも来たよ桜ちゃん。

「明日、強力粉買ってくるね。イースト菌も買わなきゃ」
焼きたてのパンの香りが脳内で漂う。

「喜んでくれてよかった」

「喜ぶよ。欲しかったんだもん。できることなら抱いて寝たい」

「それは困る」

大喜びの私を優しく抱きしめる。

「ホームベーカリーに邪魔されたくない」

頬にキスしてから
唇にキス。

ケーキのような
甘い甘いキス。

彼の手が
ゆっくりとパジャマのボタンを外す

「ダメだよ」
溶けそうなキスに抵抗。

「そうですね。ここじゃダメだ」

そしていきなりのお姫様だっこ。

「場所を変えましょう」
平然と言い
何か言いたげな私の言葉を自分の唇でふさいでしまう。

クリスマスイブ

あなたの胸の中

聖夜の幸せ。


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