隣に座っていいですか?


朝になり

私達の寝室に天使が飛び込む。

「お父さん。いくちゃんママ。サンタさんが来たよ」

目を大きくして
朝の6時前に桜ちゃんが興奮してパジャマで登場。

「え?本当?」
「来たの?」

一緒になって驚くと
何度もうなずき
得意そうに真っ赤なリンゴとカードを見せてくれた。

風邪をひかせたら大変なので、私達の真ん中に入れ、みんなで仰向けになってリンゴとカードを回し見る。

「美味しそうなリンゴだね。桜はリンゴが欲しかったんだ」

「うん。えほんに出てくるようなあかいリンゴがたべたかった」

一生懸命
磨いたかいがありました。
嬉しそうな顔に満足だよ私。

「あとねーおんせんもおねがいしたんだけど、なんてかいてるかわからない。ダメってかいてるかもしれない」
一瞬不安そうな顔をして、桜ちゃんはカードを彼に渡す。
彼は「どれどれ」って言って、自分が書いた文字を一生懸命読むふりをする。

「なんてかいてるの?」
声が小さくなってるよ
不安なんだね。

私は小さな肩に手をやり
そっと見守る。

「えーっと……『いい子の桜ちゃんに温泉旅行をプレゼントします』って書いてるよ」

彼が言うと
桜ちゃんは「やったぁ」って、私に抱きつく。

「さくらはお父さんといくちゃんママといっしょに、おんせんに行きたかったんだよ。おんせんりょこうをおねがいしたんだよ。サンタさんありがとう」

テンションを高くして
桜ちゃんは大喜び。

「お母さんにカードみせてくるね。リンゴもおそなえしてくるね」
ベッドから飛び起き
小さな手でリンゴを持つ桜ちゃんを、微笑ましく起き上がり見守ってると
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