隣に座っていいですか?
「さっきより顔色がいい」
そう言うので顔を見下ろすと

あら
汗が出てきた。

「熱が下がったかな」

「着替えとポカリ持ってきて下さい」
ふたりで浮かれてそんな会話をし、また抱きながら小さな額に自分の頬を重ねると。

下がってる。
さっきより熱くない。

ストローでポカリを飲ませ
散々汗をかかせてから着替えさせて、ベッドに戻そうとするけれど

桜ちゃんは
私の胸から離れない。

私は覚悟を決めて
桜ちゃんを横抱きにしながら
また壁に背中を向けて座り直す。

「代りますよ」
優しい声が聞こえるけど

「大丈夫」
そう返事して
あら、ついでにアクビも出てしまった。

近くの時計を見ると
もう2時近い。

「田辺さん寝ていいですよ。疲れたでしょう」

「僕は大丈夫です」

そんな会話をしながら
桜ちゃんのスヤスヤした寝顔を見る私達。

何となく
一段落した気分。

よかった。



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