隣に座っていいですか?
「桜は郁美さんが大好きなんです」
暗がりの中
ボソリと言う。
「最近冷たいから、嫌われたかなって思ってたんだけど」
素直に言うと笑われた。
「クリーニング屋のお兄さんも好きだけど、郁美さんの方が大好きで、ふたりが結婚する話を聞いて郁美さんが取られる気持ちになったんでしょうね」
「結婚は違います」
そう言うけど
田辺さんは聞いてる気配はない。
「あの夜機嫌が悪くて、僕に怒られたんですよ。そして『郁美さんはもうひとりでは遊びに来ない』と、言ったら泣き出して」
「そんな事言ったんですか?」
大きな声が出て
慌てて自分で口を閉じる。
「子供相手でも、はっきり言わなければいけない事は言うべきです」
毅然としてる。
融通の利かない男だな。
私は深いため息をして
桜ちゃんの額を触ると、田辺さんの手も伸び私と一緒に触る。
桜ちゃんを通して
繋がってる
そんな気持ちにさせられた。
「今日は迷惑かけました」
「いえ、私が勝手に来ただけで」
「ありがとう」
桜ちゃんに伸びていた手が
そっと
私の頬に触れた。
「あ……」
驚いて声も出ない。
「桜をベッドに戻します」
「いいんです。もう少し抱いていたいから」
わざと明るい声を出し
横を向いて目を閉じる。
桜ちゃんが落ち着いたら
早く帰ろう。
近所の誰にも見つからないように
と、シュミレーションをしていたら
つい
ストンと私は
眠りに落ちてしまった。
暗がりの中
ボソリと言う。
「最近冷たいから、嫌われたかなって思ってたんだけど」
素直に言うと笑われた。
「クリーニング屋のお兄さんも好きだけど、郁美さんの方が大好きで、ふたりが結婚する話を聞いて郁美さんが取られる気持ちになったんでしょうね」
「結婚は違います」
そう言うけど
田辺さんは聞いてる気配はない。
「あの夜機嫌が悪くて、僕に怒られたんですよ。そして『郁美さんはもうひとりでは遊びに来ない』と、言ったら泣き出して」
「そんな事言ったんですか?」
大きな声が出て
慌てて自分で口を閉じる。
「子供相手でも、はっきり言わなければいけない事は言うべきです」
毅然としてる。
融通の利かない男だな。
私は深いため息をして
桜ちゃんの額を触ると、田辺さんの手も伸び私と一緒に触る。
桜ちゃんを通して
繋がってる
そんな気持ちにさせられた。
「今日は迷惑かけました」
「いえ、私が勝手に来ただけで」
「ありがとう」
桜ちゃんに伸びていた手が
そっと
私の頬に触れた。
「あ……」
驚いて声も出ない。
「桜をベッドに戻します」
「いいんです。もう少し抱いていたいから」
わざと明るい声を出し
横を向いて目を閉じる。
桜ちゃんが落ち着いたら
早く帰ろう。
近所の誰にも見つからないように
と、シュミレーションをしていたら
つい
ストンと私は
眠りに落ちてしまった。