my sweet love~second~

「龍?大丈夫だよ
すぐに智来てくれるから」

私が声をかけると
それに答えようとするから
背中をさするだけにした

苦しそうな龍の息遣いだけが聞こえて
背中をさすってあげることしか
できない自分に
不甲斐なさを感じながら
智が少しでも早く来てくれるように
願いを込めながらさすった



それからすぐ玄関の扉が開く音がして
慌ただしい足音と共に
智が部屋の中に駆け込んできた

「ゆず!」

「とも!龍が…」

「連絡ありがとな
もう大丈夫だよ」
そう言われて安心して
私は智と入れ替わった

「…わりぃ」
微かな声だったけど龍の声だった

「そんなこと言ってないでいいから
まだ吐いてないみたいだね
ちょっと顔上げられるか?」

智の声に反応して龍が少し顔を上げた

「触るよ
んーやっぱりな。目眩すごいだろ
本当なら直ぐにでも注射するんだけど
今病院に送るのもできないから
辛いだろうけど我慢してな」
黙って頷いた龍の顔は
これまでに見たことがない程
辛そうな顔をしていた


それから少し智が側にいたら
少しずつ龍が咳をし始めて
少しだけど戻した



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