前髪少女の秘密?!
俺の考え中の頭を遮ったのは、
「お…おはよう」
戸惑い中の高野の声。
うん、すっごい高くって小鳥みたいで可愛い…。
高野は自分の席、つまり俺の隣の席に座ると。
――神速ともいえる速さでバッグから本を抜き去った。
どんだけ会話の隙を作りたくないんだよ……。
俺って嫌われてんのかな。
けど、一応返さないと。
そんでもって話したい。
『空の必殺技〈話題話題〉』
ネーミングセンスは置いといて。
「おはよ。あのさ…」
「な…なに?」
ちょっとゆっくりこっちを向いた高野。
ピー――――ン!!
話題発見。
「なんで前髪伸ばしてんの?」
今更過ぎるけどね…。
高野は視線を本に戻すと、
「…とある理由がありまして」
とつぶやくように言った。
まるで本のセリフを言っている見たい。