前髪少女の秘密?!




お弁当片手に保健室前まで行くと、蘭がむすっとした顔で立っていた。


「……いきなり切るのはひどいと思うんだけど」

ずいぶんご立腹な様子。

「ご…ごめんね?」

「いっつも勝手に切るんだから」


あー、やっぱりいつも怒ってたんだ…。

「ごめんって。ほら、お弁当食べようよ」

「っもう」


うぅっ…。

どうしたら機嫌直るかなぁ…。


「あ、私のハンバーグあげるから!」

「物じゃつられませ~んだっ!」


…失敗。

逆に機嫌悪くなっちゃった。


どうしたらいいのか分からなくて、オロオロする私。

やっぱりいつも通り。

「もういいよ。お弁当食べよっか」


蘭のほうから許してくれる。


「ふふっ!ありがとっ、蘭!」

嬉しくなって蘭に抱きついた。

「こらっ、歩きづらい!早く教室戻ってお弁当食べるんでしょ?」

「はーい♪」


二日酔いも吹っ飛んじゃった!






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