月光の降る世界へ


「まあ・・・・・・生きてても、死んでても同じだがな」



刀を掴む手に、力が篭る。


こいつ・・・・・・仮にも自分の息子なのに?


死んでも同じだ?



「・・・・・・ふざけんな」


「は・・・・・・・?」



僕も、自分がびっくりする位の低い声。


でも、今はそんなこと気にしていられない。


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